カセット式バッテリーについての考え

  • 2022年9月23日
  • IDEA

KGモーターズのぽこみちです。

毎週月曜日21時に実施しているYouTubeライブ配信にて、「マンション住みなのでカセット式のバッテリーが欲しい」という質問にくっすんが返答しておりましたので、返答内容をまとめています。

カセット式バッテリーの可否

小型EVに搭載するバッテリーを検討する中、持ち運び可能なカセット式のバッテリーも候補に入ってはいましたが、現状難しいと考えています。

コストと重量が大きな理由です。

運搬可能にする場合、運搬中にぶつけるなどの衝撃で発火すると困るので堅牢に作る必要があります。その結果、体積エネルギー密度が小さくなり、必要なバッテリー容量を考慮すると重量が重くなるため運ぶのも大変になります。

また、重量等を考慮すると現実的に運べるのは1カセット1kWほど。トヨタ車体のコムスだと約20km走行可能なバッテリー容量なので、実用的な航続距離(100km)を目指そうと思うと4.5kW(4.5個)分のカセットバッテリーが必要になります。しかも、その全てにBMS(バッテリーマネジメントシステム)の搭載が必要になるので、コスト&重量がアップしてしまいます。

多様な住宅環境を考慮するとカセット式が便利なことは理解していますが、小型EVを安価で多くの人に届けることを目標にしているためKGモーターズの車両への採用は難しいです。