今日は日曜日!ということは宮ブログの日!
今日は大手コンビニチェーン「ローソン」のマーケティングについて面白い話を聞いてきたのでシェアしたいと思います。
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昨今、大手企業は無形資産への投資が活発でその中でもビックデータというものがあります。
「ビックデータ」というと、その語感からとにかく大量のデータを集めることが重要な印象を受けるが、情報を収集した後の段階、つまり、データから何を読み取り、どう活かすかが重要。
今までのマーケティングはあくまで人間が人間の心を先読みし仮説を立てたもので全ての業界にマッチする手法というものは難しいのが実情でした。
コンビニのようなマーケット自体が飽和状態にある業界にはこの「ビックデータ」の活用が業績を伸ばすキーポイントになってきます。
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常に新商品や購買行動を予測してレイアウトなどを変更しないといけないので人間の勘だけでは限界がきているのです。
すでにどの大手コンビニもビックデータを使って商品開発やマーケティングを行っています。
どのような方法でデータを収集しているか?
それはポイントカードなんですねー
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ローソン、セブンイレブン、ファミリーマート、この中でどのコンビニが一番ビックデータを活用できているのか紹介しましょう。
ローソン:Pontaカード
・共通ポイント型
・会員数:6531万人(2014年10月時点)
・利用率:約5割
ファミリーマート:ファミマTカード
・共通ポイント型
・会員数:550万人(2014年5月時点)
・利用率:約3割
セブン&アイ:nanacoカード
・電子マネー型
・会員数:2839万人(2014年2月時点)
・利用率:約2割
いかがでしょう?
予想が綺麗に外れましたか??
ぶっちゃけ僕はセブンが一番だと思っていましたね。
そうなんです。ローソンが圧倒的なデータ量と利用率を獲得しているんです。
ここからは実際に僕の知ってる方がローソンの社長に直接聞いたお話です。
コンビニの一番の収益の高いものは何だと思います??
おにぎり?
コーヒー?
からあげ?
ドーナツ?
正解はATMのキャッシング手数料なんですって。
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銀行預金の引き出しではなく、VISAとかマスターとかクレジットカードについてるキャッシングですね。
ということはこのキャッシングを利用してくれるお客さんを増やしたい訳なんです。
どんなお客さんにアプローチすればいいの?ってなりますよね。
給料が少なそうな人?
お金にだらしなさそうな人?
ダメですダメです!失礼すぎます 笑
人間が予測してもそんなの見た目で分かりっこない。
ここでビックデータの出番です。
PONTAカードの個人情報で会員の購買行動を読み取った結果・・・
おにぎりのおかかを買った人が一番キャッシングを利用してたらしい!!
驚愕です。考えても根拠なんてわかりません。それがビックデータなんです。
6531万人の中ではじき出した答えなのでこれほど正確なものはありません。
では「おかか」を買う人にどうやってアプローチするのか。
ハガキ?
手紙?
周辺エリアにチラシを撒く?
ダメですダメです。非効率すぎます。
PONTAカードの履歴で「おかか」をよく買う人に「キャッシング手数料割引キャンペーン」などお得情報をPONTAに登録してあるメールに送るそうです。
これが今のマーケティングでしょうね。
ビックデータの活用というと中小企業にはかなりハードルの高い話になりますが、もうちょっとミニマムにすると結局は顧客データを貯めるだけだけでなく活用しなきゃまったく無意味ですよという話です。
活用と言っても誕生日にハガキを送ってるとかセールの時にDMを出すとかだけではダメですよ。
つい、店舗を綺麗にしたり、設備を導入したり固定資産に投資していまいがちですが意識して無形資産に投資しましょう!
PS:今日は広島でブログを書いています。というのも3日前から広島入りし、広島のシーエルリンク本社に出勤しています。島根のトップと広島のトップをスワップ中です。
日々同じ空間にいることで会社の風通しは悪くなったり、社員の悩みや不満もだんだん言えなくなりますよねー。
ということで楠社長はこの度、思い切って会社の「換気」を試みたというわけなんです。
個人的にも会社的にもリフレッシュできたかなー!