どーも。今日はオフィスで1人孤独に働いているにもかかわらず、色々な言語が飛び交いすぎて少し頭が混乱しています。サンティです。
というのも、今日は色々な音声翻訳アプリを実際に使って試してみようと思いついたんです。
なぜこんなことを思い立ったかというと、今巷で「将来なくなる職業」的な話が盛んにされているじゃないですか。その中にちらほらと、翻訳家と通訳者が含まれたりするのを見てるんですよね。
言語が1つの売りである僕にとっては、これはちょっぴり怖い話なんですが、まさか自然な人間の会話のレベルに達するまでは、まだまだ時間がかかるだろうっていうのが正直な意見です。
ただこれは単なる個人的な思い込みにすぎないかもしれません! もしかしたら、翻訳技術はものすごいところまで発達しているかもしれません!! 最近、セクハラじみたPR動画で巷をにぎわせている新型デバイスも出てきていますし…
ということで、実際にいま簡単に入手できるような翻訳アプリが、どれくらいの精度を持っているのか実際に試してみました。対象は3つの無料アプリです。
今回比較する音声翻訳アプリ
1.Microsoft Translator
1つ目はマイクロソフトが開発した、“Microsoft Translator” というアプリ。50以上の言語に対応しており、自由に組み合わせて翻訳することができます。とにかく音声のリアルタイム翻訳に特化しているのが特徴です。
2.Google翻訳
2つ目は、翻訳と言ったらここっきゃないっしょ! 天下のGoogleが作った”Goole翻訳“アプリです。Google翻訳というとテキストのイメージが強いですが、リアルタイムの音声翻訳にもしっかりと対応しています。音声入力での翻訳には、40言語対応しているとのことです。
3.VoiceTra
3つ目は、独立行政法人の情報通信研究機構(NICT)が開発した、”VoiceTra“というアプリ。MicrosoftやGoogleに比べるとネームバリューも落ちるし、ってか独立行政法人が作ったのかよ! っという驚きもありますが、日本で開発されているので、以外と日本語から・日本語への翻訳は強いかもしれません。ダークホース的な存在です。ちなみに31言語に対応しています。
比較の基準
それでは、具体的にどのような基準で測っていくかを紹介します。
一言に言語を翻訳すると言っても、シチュエーションによって使う言語の難易度やスタイルは変わってきます。観光客の通訳ガイドをするのと、国際会議で通訳をやるのとでは、求められる知識とレベルも全然違うわけです。
今回は、海外に観光で行ったという設定でそれぞれのアプリを比較したいと思います。理由は、多分みなさんがスマホの翻訳アプリを一番使いそうなシチュエーションだと、僕が勝手に判断したからです。海外旅行中に何か尋ねたい時、何が問題のあった時、無料かつ精度の高い翻訳アプリを持っていたら頼もしいですよね! なので、そういう場面を想定して比較したいと思います。
比較項目
今回の比較実験では、下にあげる4つの項目を1〜5個の★でもって評価したいと思います。
1.精度
結局自分の言ったことが確実に伝わらなければ、持ってても意味ないですからね。下手な翻訳をされたら、全く見当違いの返事をされるか、気まずい雰囲気になるか、最悪相手にボコボコにされる危険性もありますので、最重要項目です。
2.使いやすさ
実際に旅行中に使うとなると、簡単で素早く使えるというのが重要な要素になります。質問するために誰かに止まってもらったのに、アプリが使いにくくてあたふたしていたら、ちょっとウザがられます。それがニューヨークのタイムズスクエアだったら、もはや犯罪者扱いです。
3.音声認識の精度
これも大事ですね。どんなに翻訳の精度が高くても、話した言葉をしっかりと認識してくれなかったら意味がないです。下手に中途半端な音声認識だと、結局翻訳が意味をなさなくなるか、これまた最悪の場合ボコボコにされる危険性もあります。
4.対応言語数
これはそのままですね。対応言語が多ければ多いほど、世界を股にかけて旅行することができます。
今回使う例文
今回使う例文は下の3つです。それぞれ英語と日本語、場合によってはスペイン語も使って試していきたいと思います!
例文1
日本語:「空港への行き方を教えてください。」
英語:「Can you tell me how to get to the airport?」
スペイン語:「Me puede ensenar como llegar al aeropuerto?」
あなたはとある国の駅にいます。今日が最後の日で、空港に向かっています。でも、どの路線に乗ればいいのかさっぱりわかりません。そんな時も、翻訳アプリがあればばっちしです!
例文2
日本語:「和食の中で、何が一番好き?」
英語:「What’s your favorite Japanese food?」
スペイン語:「Qual es tu comida Japonesa preferida?」
ただ道を聞いただけで、「はい、じゃあね」では素っ気なすぎます。次の電車まで時間があるから、少し会話をしてみよう。 質問は日本食について! もちろん嫌いというオプションは与えません。いきなり「何」が好きかから聞きます。嫌いだなんて言わせません、絶対に!
例文3
日本語:「世界は広い、でも君の心はもっと広いよ!」
英語:「The world is big, but your kindness is even bigger!」
スペイン語:「El mundo es grande, pero tu corazon es aun mas grande!」
キメはこのセリフで! お礼も何も言わずに立ち去るフリをして、「何だこいつ、お礼も言わねーのかよ」と相手が思った瞬間、上半身だけ振り返ってこのセリフをバスっと決めましょう。相手が異性だったら、イチコロ間違いなしですね!
それでは、比較開始!
例文1
まずは例文1から行きましょう。なお、例文1だけ動画で紹介したいと思います。実際に使ってみた感じを伝えたいので。
まずは”Micorosot Translator”から…
Translatorは例文1に関しては100点でした〜!
次は”Google 翻訳”を…
ちょっと間違いが目立ちましたね〜。外国語から日本語への翻訳が弱いようです。あと、とにかく声がオモロかったです(笑)
最後にVoiceTraを…
こちらも完璧でした! 声も機械っぽくないですしね。
例文2
それでは例文2に移りましょう。ここは友情を深める段階なので、的確な意思伝達が重要ですよ! 頑張れ翻訳アプリの衆! ここからは写真で紹介します。スペイン語は長くなるので、基本飛ばします。
まずは”Micorosot Translator”から…
日本語から英語で試してみると、
ちょっと違いますね〜。日本の食の話をしているのに、なぜか日本全体の話になってしまっています。これじゃ、いきなり”Samurai!”とか言われて困惑しかねないですね。
今度は英→日で試してみると、
と完璧です! ちなみにスペイン語も同じ結果でした。
次は”Google 翻訳”を…
日→英で試してみると、
これは惜しいですね〜。あとFoodだけ入れてくれれば、意味は伝わったんですけどね〜。ってか、マイクロソフトにしてもグーグルの翻訳アプリにしても、単に和食という言葉がわからないだけなのかもしれないです。「日本の食べ物」って言ったらうまく訳してくれました。
次に英→日で、
こっちは問題なしでした。ただ声が相変わらずまったりしているので、全然答える気がしません(笑)あの声にしようと決めたのは誰なんですかね??
最後にVoiceTraを…
まずは日→英で試してみると、
VoiceTraは唯一完璧に訳してくれました。さすが日本で作られただけありますね。
ちなみに、英→日も問題なしでした。
例文3
そして最後の決めゼリフです。ここを間違えたら、今までの頑張りは無意味になりかねません! ウィットに富みすぎているこの発言を、いかにエッセンスを見失わずに訳せるかに注目です(笑)
まずは”Micorosot Translator”から…
日→英で試してみると、
はい、予測通り全く意味がわからないですね。無理矢理訳してみると、「君の心の中の広い世界においても、よりとても広い。」ぐらいですかね。全然キュンと来ません。
英→日で試してみると、
なんかメチャクチャいいですね(笑)「大きく。」で終わってる感じが、すごく詩的です。これはもしかしたら、元の言語以上に伝わっているんじゃないでしょうか!
ただ僕の発音が悪いのか、一度聞き間違いをされました…
“Big But”を”Big Ben”と間違えられた模様です。「ビッグ・ベン」って誰やねん!
次は”Google 翻訳”を…
まずは日→英で試してみると、
これも全然伝わらないですね… なんかとりあえずオープンマインドらしいです。
英→日で試してみると、
意味はしっかりと受け取ってくれました。たださっきの詩的な翻訳に比べると、ちょっと物足りない感じが。
ちなみに西→日で試してみると少し結果が変わりました。
なぜか、「たらこスパゲッティになります」的なイマドキ敬語に直されました。ちょっとこなれた感が出て嫌ですね。
最後にVoiceTraを…
まずは日→英で試してみると、
はい… 何言ってんのか意味不明ですね。とりあえず怖いです。
最後に英→日で試してみると、
何かと大きいものが多いということぐらいしか、読み取れませんね…
総合評価
Microsoft Translator
翻訳の精度 ★★★★
使いやすさ ★★★★★
音声認識の精度 ★★★★
対応言語数 ★★★★★
Google翻訳
翻訳の精度 ★★★
使いやすさ ★★★★
音声認識の精度 ★★★★
対応言語数 ★★★★
VoiceTra
翻訳の精度 ★★★★
使いやすさ ★★★
音声認識の精度 ★★★★
対応言語数 ★★
まとめ
今日は三つのフレーズしか比較できなかったので、特に精度に関してはそれほど大きな差はつきませんでしたね。また今度より多くのフレーズを考えてきて、もっと詳細な比較をしてみたいですね!
最初はどのアプリも、日本語から外国語への翻訳に苦戦するだろう予測していたんですが、一方的な間違いはなかったです。文によっては日本語から外国語に訳すときにおかしくなるのもあれば、その逆もありました。
最後に個人的ベストのアプリを挙げるとすれば、やはり、
Microsoft Translatorです!!
理由としては、とにかく使いやすいというのが一つ! 感覚的に一番すぐ使い慣れました。次に、言語数が一番多いというのとデザイン性が高いというのも重要なファクターです。
加えてとても実践的な機能も兼ね備えています。上では紹介していませんが、このアプリには会話モードというのがあります。
こんな感じで2つの言語を設定して、一つの画面で2つの言語の翻訳をさせることができます。街中で人に話すときに使えそうですね!
ただ、日本語はまだ対応していないみたいです。早く対応して欲しいですね!
ということで、今回の比較はこの辺で終わりにしたいと思います。もし海外に行くことや、やたらと外国人に道を聞かれることの多い方がいたら、ぜひダウンロードしてみてください。無料なんで損はないですよ!
P.S. 最後に、ハンフリーの社名の由来にもなったジョブスの名言 “Stay hungry, Stay foolish”を試しに翻訳させてみました。結果、VoiceTraに…
なんとなく否定されました…