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僕の彼女が体験した、奇妙なカルチャーショックの話。

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どーも。あみだくじって、想像していた以上に楽しいですね。サンティです。

先日、現在兵庫県でALTの仕事をしている彼女から、「週一で通っている日本語教室でスピーチをすることになったから、日本語の添削をしてくれる?」とお願いされました。彼女はアメリカ人です。

スピーチのテーマは、「カルチャーショック」。日本語はともかく、その内容がとても興味深い(オモロい)ものだったので、許可をもらって、このブログで紹介することにしました。

カルチャーショックとは?

5989677434_c299d316b3_bImage by Vikas D. Nambiar

仕事であれ、旅行であれ、留学であれ、カルチャーショックは海外渡航に必ず付きまとってくる問題です! っと誰もが言いますが、そもそもカルチャーショックってなんなんすかね? 日常会話でもよく耳にする言葉ではありますが、意味範囲が広すぎてつかみどころがない感があります。

一旦、三省堂の「大辞林」先生に意味を聞いてみましょう。

カルチャーショックとは…

自己の行動や考え方の枠組みを与える文化とは異なった文化に接した時に受ける精神的な衝撃。

引用元:http://www.weblio.jp/content/カルチャーショック

ん〜、ちょっと抽象的すぎますね。「大辞林」先生って、物知りは物知りなんだけど、なんか時に説明が具体性に欠けるところがあるんですよ。まー、辞書ですから…

こういう時には具体例が欲しいですよね! 彼女の奇妙な経験は、まさにカルチャーショックの典型的な具体例だと思います。

日本の道路環境はどんだけあぶねーんだ!!

1804288658_ad2d38eba5_bImage by heiwa4126

彼女が何にカルチャーショックを受けたかというと、それは…

カーブミラーです。

18706976153_42ca81da46_hImage by Cool-Rock.com

…は?

IMG_1135別の投稿で使用した全く関係ない写真ですが、使いたいという誘惑に負けてしまいました…m(––)m

日本の皆様、目を疑わないでください。決して読み間違いではありませんよ。本当にカーブミラーにカルチャーショックを受けたんです。

いきさつを説明しますと…

これは、彼女が初めて日本に来た時の話です。彼女は某大学に留学し、その大学の寮で1年間生活しました。

初めての日本ということで、初めは食文化や考え方の違いなど、いろいろな「発見」に驚かされていましたが、時間が経てばそういうものにも慣れていきました。こういう驚きは初めの方に一通り体験するものです。しかし、中に一つだけ、留学期間が終わる寸前まで遭遇しなかったカルチャーショックがあるそうです。

それが、カーブミラーです。

18706976153_42ca81da46_h

………は???

IMG_1135またまた誘惑に負けてしまいました…m(––)m

落ち着いてください。ちゃんと説明しますから…

彼女は、日本に着いた時からある不満を抱いていました。

日本の道路は危なすぎる

という不満です。日本は道が狭い上に、交差点や曲がり角の視界が悪すぎると、広大なるアメリカから来た彼女は思っていました。

中でも特に腹を立てていたのが、大学寮を出たところにある交差点。その交差点は、道路と道路が丘によって隔てられていて、車が来るのか全く見えないところでした。毎回その交差点を渡るたびに、頭を少し突き出して、車が来ないかをチェックしながら、ゆっくりと渡っていっいたそうです。

そのたびに、「この道ちょーあぶない!! 日本人はここがあぶないってことに気づいてないの?? 障害物を取り除くとか、信号をつけるとか、せめて何か対策しなさいよ」と不満を募らせていたらしいです。

ところが日本に来てから8ヶ月経ったある日のこと、日も暗くなってからその交差点を渡ろうとした時、前方目上のところで何かがキラリと光った…

To be continued…

なんてシリーズ物にできるほどネタの豊富な話ではないです。

話を戻すと、キラリと光ったのはもちろんカーブミラーです。その時たまたま通りかかっていた車のヘッドライトが反射して光ったのでした。

この時初めて、彼女はそのミラーの存在に気付きました。そしてその瞬間、稲妻のような衝撃が頭の中を駆け巡りました(ちょっと誇張気味です)。彼女は初めて、そのカーブミラーが車の通りを確認するために、そこにあるということを知ったんです。

その日以来、町中のいたるところにあるカーブミラーの存在に次々と気づき始め、視界の悪い日本の道路で果たしている重要な役割を理解するようになったとさ。

おしまい、おしまい。

そもそも、なぜカーブミラーの存在に気づかなかったのか。

多くの人は、なぜ初めから気づかなかったのか疑問に思っているでしょう。しかし、彼女の出身地の写真を見れば理解できます。

スクリーンショット 2015-11-26 14.34.30出典: Google Maps

こういうところです。

いくらなんでも開けすぎでしょ(笑)

当然こんなところにミラーなんて必要ありません。というか、あったら逆に邪魔なぐらいのオープン具合です。そのため、彼女は今までカーブミラーというものを一度も見たことがなかったらしいです。

彼女の感覚からしてみれば、アメリカの道路は広くて見通しがいいのでそもそも死角が少ない。しかも、万が一何かの障害物が視界を遮っている場合は、役所等の公的機関がそれを取り除くらしいです。そうしないと、事故があった時に公的機関側が訴えられるらしいです。「道路の視界が悪いんじゃ!」と。さすが訴訟大国アメリカですね(笑)

こういう理由で、彼女は8か月間もカーブミラーの存在に気づかなかったわけです。しかし、先に紹介した経験のおかげで、日本にも交通の安全を確保するための独自の方法があるのだと気づけたそうです。

よかったですね〜。日本人は危険な道路状況を野放しにしているとんでもない奴らだ、という勘違いのまま留学を終えることがなくて。

めでたし、めでたし。

まとめ

以上、彼女の奇妙なカルチャーショックの経験を紹介しました。

僕がなぜこの経験を興味深いと感じたかというと、そこにカルチャーショックの本質が隠れていると感じたからです。

カルチャーショックと聞くと、食文化が違うだとか、ボディーランゲージが違うだとか、わかりやすい違いに目がいってしまいがちです。確かに初めは、そういう意味での「文化の違い」に驚くことが多いでしょう。しかし、それはわかりやすい違いである分、慣れるのも早いです。

本当に大きいカルチャーショックは、そもそも「文化」だということにさえ気づいてもいないもの、当たり前のようにそこにあるものが、実は海外で全然当たり前ではなかったと気づくときに起こります。

しかし、それはあまりにも当たり前なため、そもそも「文化の違い」なんだということに気づくこと自体に時間がかかります。何かのきっかけで気づくまで、目の前で起きていることは奇妙に映るか、バカらしく映るだけでしょう。

僕の彼女の場合は、カーブミラーの存在に気づくまで、日本の道路は非常に危険満載なだけでなく、誰もそれに気づいていないか、もしくは対策をしていないと思っていたわけです。日本人の「当たり前」が見えていなかったら、こういう風に映ってしまう可能性があるわけです。

最後に、カルチャーショックは、経験しているその時には結構苦しいものですが、後になってみればものすごくいいものです。自分が「当たり前」だとも思っていたことを、客観的に見つめる機会を与えてくれるからです。長い目で見れば、カルチャーショックとは、文化に縛られた思考を解放してくれるショック療法のようなものなんです。

ということで皆さん…

どんどんカルチャーショックりましょう!!

P.S. 今日のブログを書いていたら、ふとスペインにはカーブミラーがあるのか気になりました。どうしても思い出せなかったので、とりあえず親のふるさとをGoogle Mapで調べてみたところ… 一つも見つかりませんでした!! これ、軽くカルチャーショックです(笑)

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