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インセンティブを与えれば与えるほど、社員のパフォーマンスが下がる理由。

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どーも。昨夜、なぜか深い眠りにつくことができず、「目覚めては寝りにつく、また目覚めてはまた寝りにつく」を繰り返すこと数時間、早朝の4時半についに諦めてベッドを抜け出しました。おかげで、現在浅い目覚めに悩まされながらこのブログを書いています。浅はか※純粋に響きだけで使っていますなサンティです。

今日は、なかなかアツいTEDトークを紹介したいと思います。何がアツいかというと、内容ももちろんそうなんですが、プレゼンターの話し方がとにかくアツいです。

今日紹介するのは、ダニエル・ピンク氏による「やる気に関する驚きの科学」というトークです。内容を一言で表せば、企業が用いる動機付けの方法と仕事に対するやる気の間の意外な「矛盾」に迫る話です。

ちなみに、スピーカーのピンク氏は、クリントン政権時代の副大統領アル・ゴア氏のスピーチライターを務めていたらしいです。道理で、圧倒的な情報量と説得力を持ちながらも笑いの要素が絶妙にブレンドされた、ここまでスマートなスピーチが作れるわけですね。セクシーすぎます。ぜひ見習いたいです。

※スマホをご利用の方へ: 字幕が自動で出ない場合は、右下の「吹き出しマーク」をクリックして、「日本語」を選択してください。(引用元:TED.com

さて、ここからはこのトークのポイントを簡単にまとめてみます。

最も重要なポイントは、20世紀型の外的動機付けがいかに21世紀型のクリエイティブな思考を要する仕事の障壁となるかということ、また、21世紀型の仕事に向いている内的動機付けとはどういうものなのかということの二つです。

ということで、それぞれ外的動機付けと内的動機付けに分けて話を進めたいと思います。

外的動機付けとは?

17233999165_7950ae48bc_hImage by Alan O’Rourke

外的動機付けとは、ピンク氏がトークの中で使っている表現で言い換えればアメとムチのことです。いい仕事をしたらインセンティブを与える。怠けている時は喝を入れる。このように褒美と罰をうまく使い分けて、社員のモチベーションを高く保つことです。

ピンク氏に言われるまでもなく、世の中の企業活動、もっと言えば世の中のあらゆる活動の動機付けに活用されている、普遍的な「ノウハウ」だと言えます。私たちは、はなみず小僧/小娘だった時から、いいことをすればご褒美をもらえ、悪いことをすれば罰を受けるという考え方を身にしみて体験してきています。

しかしピンク氏は、このような慣行がビジネスの世界において、全く的外れなものであると主張します。それはなぜか? インセンティブは、人間の視野を狭めるからです。当然のことながら、視野が狭まると周りが見えなくなってしまいます。

IMG_1603

そのため、インセンティブは明確なルールと答えがあるタスクにおいては効果を発揮するが、クリエイティブな問題解決を要するタスクにおいては逆に妨げになると、ピンク氏は主張します。

インセンティブはものすごく限定的な、いわゆる「機械的」なタスクにおいてしか効果を発揮しない。それらは、ソフトウェアプログラムやアウトソーシングによって、近年ますます重要性を失いつつある。現代の仕事を象徴するのは、明確な解決の筋道もなければ、答えもないタスクである。だから、外的動機付けは現代の職場環境において無意味なだけでなく、時に有害なものにもなる。

とこんな感じで、ピンク氏は外的動機付けをズタズタに打ちのめすわけです。

内的動機付け

3316550063_8c1cc42cc1_oImage by Hartwig HKD

代わって21世紀型の仕事においてモチベーション維持の効果を果たすのは、内的動機付けだと、ピンク氏は主張します。内的動機付けは、自主性・成長・目的という3つのキーワードで説明されます。

自主性は、自分の人生に関わる決断は自分で行うという精神。成長は、自分にとって大切なこと・好きなことはマスターしたいという欲求。目的は、自分自身よりも大きな何かのために行動する指針となるもの。

この3つのすべてに共通しているのは、お金が直接関わっていないということです21世紀型の仕事は、お金では解決できないタスクで溢れているようですね。

代わりに21世紀型のタスクの解決を手助けするのは、目の前のタスクを誰の意志で、どのような目的で行っているのかというより精神的な要素です。この辺は、しばらく前に紹介したサイモン氏のTEDトークに共通する部分がありますね。

まとめ

以上、ダニエル・ピンク氏の刺激的なトークを紹介してきました。僕は、21世紀型の仕事が単純なインセンティブではなく、内的な動機付けを必要とするという考えにはとても賛同します。

もしかしたら中には、この話は経営者にとって都合の良すぎる話だと危機感を感じる人もいるかもしれません。極論を言えば、「仕事はお金じゃない」という、不当な賃金で人を雇う言い訳を経営者に与えてしまうかもしれない訳ですから。

ただ僕は、あまりそういう心配はいらないと思います。社員に目的や自主性を与えることは、お金を与えることよりもはるかに難しいことのはずです。上のような言い訳をつける経営者には、外的動機付けも内的動機付けも与えられないと思います。だとしたら、そんな職場が持つはずがありません!

いや〜、僕も思わずアツくなってしまいました。このトークを聞く前と聞いた後では、考え方がガラリと変わってしまいます。ぜひ、できるだけ多くの人に知ってほしいアイデアですね!

P.S. それでは、早朝のあり余る時間を使って作ったオムライスを、このブログを書き終わったご褒美として食べたいと思います。まったく! 何かのインセンティブがないとやってけねーよ…

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